とんこつのブログ

スーパードンキーコングシリーズなどのRTAプレイヤーであるとんこつのブログです。

SNES Super Stars Marathon 2020でスーパードンキーコング トリロジーを走ります

海外のオンラインRTAイベント SNES Super Stars Marathon に参加します。

12月13日(日) 15時15分ごろから、スーパードンキーコング トリロジー 306% を、dna423&Anankozとのレース形式で走る予定です。

 

SNES Super Stars Marathonとは

2016年から毎年開催されているオンラインのRTAイベントです。

その名の通り、このイベントで披露されるゲームタイトルは全てSNES (Super Nintendo Entertainment System、欧米版スーパーファミコン) のものです。

また、長期間のイベントであることも特徴で、今年の開催期間は12月11日〜12月20日の10日間となっています。

配信はTwitch上で行われ、アーカイブYouTubeにもアップロードされます。

 

今年のゲームリストのうち、スーパードンキーコングシリーズに関わるものは以下の6つです (いずれも日本時間、随時変更の可能性あり):

 

スーパードンキーコング トリロジーとは

スーパードンキーコングシリーズの3作品を連続で走るという競技です。

達成度を問わないAll stages, Any%, Any% と、完全クリアにあたる306%があります。

今回走る306%について、詳しくは以下の解説記事をご覧ください:

 

 

意気込み

イベントで4時間以上走るのは初めてで不安もありますが、最後まで集中力を切らさず本番で良いプレイをお見せできるよう頑張ります。

 

イベントを終えて (12/23追記)

4:14という予想以上の好タイムで完走することができました。5-2&6-1のジャンプロール / クロコジャングルラストで1乙 / タルタルパニックボーナス2ミス が大きなロスで、それ以外はおおむね満足できる内容でした。関係者の皆様ありがとうございました!

SNES Super Stars 2020 [38] Donkey Kong Country Trilogy 306% by tonkotsu and Dna423

DKC Festival 2020に参加しました

2020年11月21日~23日に『DKC Festival 2020』に走者として参加したレポートです。

イベントの概要などについては以下の記事をご覧いただければ幸いです。

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1日目

ドンキー1 Donkey Only 42:16 2位

朝9時のスタートでした。5-6と6-5の2乙ずつが響いて2位に。トップのEazinnが素直に凄かったです。

ドンキー2 102% 1:34:11 2位

クロコジャングルや霧の森の大ロスで散々なタイムに。RTA Superstars開催日でもあったので前日良く眠れなかったのがタイムに表れてしまいました。V0oidが前半コントローラーの不調で出遅れていたようですが終盤は流石でした。

ドンキー2 Bingo 17:28 1位

ビンゴレースは人生で初めてでしたが、揃えにいった3列の選び方が良かったようで、1位を取ることができました。

2日目

ドンキー1 All Stages 33:38 2位

朝3時のスタートでした。この日はRTA Superstarsが0時に終わってからそのまま10時までの全種目に参加するというハードスケジュールでしたが何とか結果を残せました。2-1での1乙が痛かった。

ドンキー2 Any% 40:03 1位

大ロスを全力で回避しに行った無難なランで1位に。2位のV0oidはArctic Zipミスまでは38分台ペースだったようでした。

ドンキー3 Any% 47:46 2位

ブリカ1発でまさかの47分台をゲット。トリロジー合計2:01:27という想像以上の好タイムでした。このタイムでも7秒差で勝てなかったAnankozは流石でした。

ドンキー1 101% 52:09 2位

Any%で燃え尽きてしまったのか、3-5と6-1で大ロスして悲惨なタイムに。1位のV0oidが47:03というタイムで、終盤は順位もほぼ確定していたこともあり、集中力を欠いてしまいました。

ドンキー3 Scavenger Hunt 3650pt 2位

ステージ毎に設定されたお題をクリアする75分間の競技です。結果は20ptという僅差での2位でした。ベルチャの入れ歯バグやスクワーター戦の落下をわざと発生させるといったような面白いお題が多く、勝負を忘れて純粋に楽しみました。

ドンキー1 Meme Race 1位

Warplessかつ全ランビを落とし、全ウィンキーを救出するという種目でした。WarplessやAll Winkysの経験を活かして1位に。

3日目

ドンキートリロジー Any% Relay Race 2:03:55 2位

SBDWolf、Anankozとチームを組み、ドンキー1を走りました。要所のほとんどをミス、6-1で1乙で35分台という酷いランでしたが、チームメートがカバーしてくれました。Eazinn、V0oid、Glanのチームが2:01台という素晴らしいタイムで1位でした。特にV0oidが記録した38:36というタイムは、知っている限りではレースWRだと思います。

ドンキー3 Puzzle Race 10:31 1位

チームアップ禁止でバナナバード4匹の回収を目指すレースでした。お題発表後の時間でしっかりルートを確認できたのが功を奏し、1位を獲得できました。数人がアーリック戦などでうっかりチームアップを使ってしまったようですが、それを含めて盛り上がる場面が多く、楽しいレースでした。

ドンキー3 103% 1:58:38 2位

何とか2時間を切れましたが、2-1、7-3などでの大ロスが痛かったです。本イベントを通して完全クリア系のカテゴリについては不甲斐ないランばかりでした。

ドンキー1 Animal Buddies Minigames 4位

アニマルのミニゲームを4種類×3回ずつプレイして合計点を競う種目でした。真面目にプレイした経験がなかったので直前にルートを叩き込んで挑みましたが、ランビの巨大トークンを1度逃した以外はそこそこ上手くいったように思います。

ドンキー Trivia/Game Show

Claytonのクイズショー。チーム戦で、キャプテンのEmptyと共に頑張りましたが、「ドンキー3のワールド4の名前は?」との問いに、しっかりメカノスと答えてくれたEmptyに感謝。

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ドンキー Pictionary

お絵描きでステージ名を当てるゲーム。日本勢でやっても面白そうだなと思いました。

以下の画像は一瞬で皆に正解してもらえた僕のイラストです。

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3日間通して、ハックロムを必要とする種目以外には全て参加でき、どれも非常に楽しめました。日本時間の深夜~昼というきつい時間帯ではありましたが、海外勢との熱いレースをたくさん経験できて最高のイベントでした。関係者、視聴者全員に改めて感謝します。また次回があれば是非参加したいです。

 

Kings of Kongs: スーパードンキーコング Any%トリロジー国際リレー を開催しました

2020年8月30日に『Kings of Kongs: スーパードンキーコング Any%トリロジー国際リレー』を開催したレポートです。

イベントの概要などについては以下の記事をご覧いただければ幸いです。

本番に至るまで

2019年8月11日

本イベント開催のきっかけとなった、V0oid主催のリレーイベント『Donkey Extravaganza - Any% + 306% relay race』に走者として参加しました。3チーム対抗リレーで、アンカーとしてドンキー3 103%区間を担当したのですが、このイベントに参加してみて、「今度は国別対抗に近い形式で、更に熱いレースが見たい!」という思いが芽生えました。

 

2020年1月9日

AGDQ2020の出番を終えたV0oidへ声を掛け、本イベントを共同主催することとなりました。また、国内ではヌノハンさんに、ミラー含む諸作業を協力していただけることになりました。

 

3月9日

イベント詳細を固めたうえで、RiJチャンネル貸し出しに相談しました。今回は、V0oidの配信を日本語ミラーするというイベントの性質から、結果的にJapanese Restreamのチャンネルを貸していただけることとなりました。当時はチャンネル貸し出しがあまり活用されておらず、どことなく勿体なさを感じていましたが、今ではすっかり浸透したようで何よりです。

 

5月2日

当ブログと配信上でイベントの開催を発表しました。最終的には募集定員ぴったり4チームの応募が集まり、ありがたい限りでした。また、とある視聴者の方から後日、豪華すぎる大会イラストを描いていただきました。

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8月29日

本番前夜、SGDQ2020日本勢振り返り配信にてJapanese Restreamのチャンネルを使用させていただいた際、盛大にイベントの宣伝をさせていただきました。関係者の皆様ありがとうございました。

 

本番当日

日曜朝9時という早い時間のスタートでしたが、たくさんの方に集まっていただき、日本語ミラーの最大視聴者数は2700人前後に達するほどでした。レースの展開も、順位が目まぐるしく変わる波乱の連続で、最後の大逆転を含めてとても見応えがありました。

ヌノハンさんと2人で実況解説を担当させていただきましたが、4画面全ての好プレーを拾いきれなかったことが心残りです。本家配信の方はV0oidがミラーから解説まで1人で作業していたようで、ただただ感服するばかりでしたが、走者入れ替えのタイミングで度々映り込んでしまうCMには気の毒ながら少し笑ってしまいました。

以下の表は、配信内タイマーから各チームの区間タイムを算出したものです。最終順位は、自己ベスト順とは全く異なる結果に終わり、一発勝負の難しさを改めて感じさせられました。走者の皆さん、本当にナイスランでした。

  日本 カナダ ブラジル EU
ドンキー1 34:24 34:21 34:31 33:01
ドンキー2 40:50 45:06 41:47 45:53
ドンキー3 53:54 52:22 51:08 50:38
合計 2:09:08 2:11:49 2:07:26 2:09:32
順位 2 4 1 3

本番を終えて

運営のV0oid、ヌノハンさんはじめ、チャンネルを快く貸し出していただいたNakaさん、朝早くからイベントを盛り上げて下さった視聴者および走者の皆様に大変感謝しています。次の機会は運営側になるか参加者側になるか分かりませんが、今回同様全力で楽しみたいと思います。

 

レイドRTAマラソンでスーパードンキーコング3を走ります

11月14、15日に開催されるオンラインイベント『レイドRTAマラソン』に走者として参加します。

11月14日(金)12時ごろから、『スーパードンキーコング3 Any%』を走る予定です。 

レイドRTAラソンとは

レイドRTAラソン』とは、視聴者を別のチャンネルに遷移させるTwitchの機能『Raid』を使用して、走者ごとのチャンネルを繋ぎ、疑似的に大きなチャンネルを生み出すマラソン企画です。したがって配信は各走者のTwitchチャンネル上で行われます。

スケジュールは以下の画像の通りです:

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スーパードンキーコング3 Any%とは

1996年にSFCで発売された『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』において、ラスボスのバロンクルールを撃破するまでのタイムを競うカテゴリです。

本作のRTAについては、以下の解説記事を執筆したので、良かったらご一読ください:

執筆時点での自己ベストは47:17(世界7位)となっています。以下は本記録の解説動画です:

意気込み

本作をイベントで走るのは『SNES Super Stars 2019』以来1年ぶりとなりますが、トップバッターとして良いランでイベントを盛り上げられるように頑張ります。

イベントを終えて (12/23追記)

カオスでの痛いミスもあって予定の50分ギリギリにはなりましたが、要所を何とか決めて最低限のランにまとめることはできたと思います。聞き手をお願いしたテイラーさんも流石のトーク力で、走っていて心地よかったです。ありがとうございました!

スーパードンキーコング3 Any% 49:50 #レイドRTA

SGDQ 2020でスーパードンキーコング2を走りました

2020年8月19日に『Summer Games Done Quick 2020(以下、SGDQ2020)』に走者として参加したレポートです。

イベントの概要などについては以下の記事をご覧いただければ幸いです。

当選に至るまで

2019年1月6日

GDQのイベントを初めてライブ視聴したのは、AGDQ2019における、アジーンさんによるドンキー1の日本語解説でした。当時はRTAを始めて1年に満たず、Japanese Restreamの存在もよく知りませんでしたが、AGDQの雰囲気に漠然とした憧れを抱いたのを覚えています。

またこの時、Japanese Restreamの活動理念に感銘を受け、後にSGDQ2019AGDQ2020CRDQで日本語解説を担当するきっかけとなりました。

 

2019年10月16日

ドンキー2 Warplessにおいて、「クラッシュエレベーター」の新ルートを初成功させました。同月に思い付いたアイデアを元に、数名の国内走者の協力を得て完成したものです。当時は、このルートで誰かが世界記録が縮められるのを見られればと思っていたのですが、結果的には翌年自分自身で記録更新に挑むこととなります。

 

2020年4月3日

Corona Relief Done Quick (CRDQ) に応募しました。元々6月オフライン開催予定だったSGDQが8月に延期となったことから、急遽開催が発表されたイベントです。結果は落選でしたが、GDQ主催のイベントへの応募はこれが初めてでした。

 

4月18日

ドンキー2 Warplessにおいて、前年に開発したルートを使用して、初めての50分切りを達成しました。この記録の詳細は、知識等の整理を兼ねて以下の記事にまとめました。

 

6月18日

SGDQ2020に3つのゲームで応募しました。GDQのイベントに関しては、冬のAGDQ2021にはオフラインでも応募できればと以前から考えていました。SGDQ2020は元々スルーする予定でしたが、8月への延期に加え、オンライン開催に変更となったことで、応募を決意しました。

応募文の作成にあたって、ドンキー1はSnakpak、ドンキー2はMadmarc、ドンキー3はAnankozに協力いただきました。

 

当選〜本番まで

7月14日

SGDQ2020の当落が発表されました。結果はまさかの採用。ドンキー2 WarplessはAGDQ2018でも披露されていたこと、自分の応募ステータスがPublicly Visibleでなかったこと、そして何より倍率が非常に高いイベントであることから、採用の可能性は客観的にもかなり低いだろうと考えていましたが、何が起こるか分からないものです。

RTA in Japan Online (RiJO) の参加レポートにも書いた通り、夏の2大イベントにそれぞれ別のゲームで参加することに対するプレッシャーをひしひしと感じましたが、本番で良いランを披露できるよう全力で準備することを決意しました。

日本からは他にもposhiさんとping値さん、バックアップでPKEさんが当選されていました。 

解説は、応募時にこちらから依頼していたMadmarcに加え、当選後すぐに連絡をくれたChillexにもお願いすることに。Japanese Restream側の解説は、ルート研究の際お世話になったKyoro-TMさんにお願いしました。

 

8月13日

8月はRiJOに向けたドンキー3 GBAの通し練習と並行して、Warplessの記録狙いに毎日取り組みました。なかなか噛み合ったランが出ずに苦労し、やっと記録が出たのはRiJOの出番前日のことでした。

この記録をもって1発勝負用のルートの練習にようやく移行しましたが、既に本番は目前に迫っており、やや調整に不安のある状態でSGDQ開幕を迎えることとなりました。

解説陣との打ち合わせについては、参考動画の共有や、本番の流れに関する最小限の認識合わせにとどめ、好きなスタイルで喋っていただくことにしました。

その他にも事前セッティング等について運営や日本勢の方々とDiscord上で色々なやり取りがありました。GDQスタッフの方々の丁寧な対応に助けられ、英語(特にスピーキング)に自信のない自分でも、問題なく諸準備を済ませることができました。

本番期間のこと

8月18日

SGDQ2日目。当初はこの日の21時頃が出番予定だったのですが、初のオンライン開催ということもあってか初日の配信トラブルで大幅にスケジュールに遅れが発生し、19日の深夜に出番が回ることとなりました。いつも通りの記録狙い+通し練習で最終調整を済ませ、本家配信を見ながら自分の出番を待ちました。

 

8月19日

日本時間の深夜1時、いよいよ出番を迎えました。本家配信では70000人ほど、日本語リストリームでは5000人ほどの方にご視聴いただいており、ややナーバスになっている解説の方々をよそに、1人興奮したまま自分のランに没入しました。

ランの間はマイクをオフにして100%ゲームプレイに集中していたので、良いパフォーマンスを発揮することができました。自己ベスト+3秒で迎えた4-1で舞い上がってしまいスクイッターを逃してしまったこと、成功率に不安のあった6-1のArctic Zip(Warplessだとバージョン差のためAny%より難しい)が2nd tryであったことを除けば、自分でもかなり満足できるランでした。

中でも、最難関の6-3「クラッシュエレベーター」をサルクライマーで頂上まで登りきれたことは誇りに思っています。わずかに操作が狂えば大ロスが確定し、リカバリーも無いという3分間は流石に不安でしたが、いざステージに入ってみると不思議とミスする気が全くしませんでした。特に最後のジンガー地帯では、エレベーターを登る自分の映像を、幽体離脱して後ろから眺めているかのような感覚を味わいました。

コングを意のままにピタピタ操れるかのように思える全能感に満ちた状態は、過去2回のRTA in Japanでも経験済みでしたが、今回味わった「ゾーン」はこれまでのものと比べても異質でした(未だに上手く言語化できていません)。

ちなみにタイムの方は51:28でしたが、運営の計測と手元の計測が0.1秒しかズレておらず、GDQスタッフの凄さをここでも実感しました。

出番を終えた後はRiJO期間から長く続いたプレッシャーから解放され、poshiさんとping値さんの応援に回りました。お2人とも素晴らしい走りでした。自分のランのアーカイブも視聴しましたが、解説が技術的に分かりやすいだけでなく、チャットの盛り上げも考慮されていたグッドコメンタリーでした。

本番を終えて

SGDQ Tシャツが届き、8月上旬に受領していたRiJ Tシャツと合わせて最高の夏の思い出となりました。協賛の無敵時間様、The Yetee様、ありがとうございました。

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日本勢振り返り配信でもお話ししましたが、本イベントに走者として参加できたことは身に余る光栄でした。イベント全期間の寄付額は約2.5億円だったとのことですが、その一部は自分のゲームプレイに対して寄せていただいたのだと思うと、非常に感慨深いです。

執筆現在、AGDQ2021への応募を済ませ、スケジュール発表待ちという状況ですが、今後も走者や日本語解説等、何らかの形でGDQのイベントに関わっていくことができればと考えています。関係者の皆様、応援してくださった視聴者の皆様に、この場で改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

RTA in Japan 2020 Onlineでスーパードンキーコング 3 (GBA) を走りました

2020年8月14日に『RTA in Japan 2020 Online(以下、RiJO 2020)』に走者として参加したレポートです。

イベントの概要などについては以下の記事をご覧いただければ幸いです。

 

当選に至るまで

2月15日

今回RiJOで走ったスーパードンキーコング3 (GBA) を、ラーニングから初通しまで12時間で行いました。普段はSFC版の3作品をメインにRTAに取り組んでいるのですが、新しい作品に着手することで視野を広げたいという思いがきっかけでした。Anankozやemptysysをはじめとする海外走者の配信を見てこのゲームに興味を持っていたことや、純粋に気分転換したかったことも大いに関係しています。この時は半年後にRiJOで披露するほどやり込むことになるとは思いもしませんでしたが……。

2月22日

GBA版を開始して1週間、当時の世界記録まであと16秒に迫る56:46というタイムを達成しました。名古屋RTAオフへの申請に向けて取り組んできた記録狙いもこれで一区切り……

と思っていた矢先、練習中に偶然水中の壁を抜けることに成功してしまい、このゲームのRTAが激動していくこととなりました。

その翌日にはこのゲームで初めての世界記録を達成しました。水中壁抜けに関する詳細は以下の記事にまとめてあります:

5月19日

V0oidathon 3というイベントに、海外走者との4人レースで参加しました。このイベントに向けて準備を進めた期間は、毎日が新たな発見の連続で、とても刺激的でした。

実際、寝ている間にヨーロッパやブラジルで発見された新トリックを自分の配信内で改良して実用化する、といったことが何度もありました。ここまでアクティブなルート開拓は、歴史の長いSFC版のRTAではなかなか望めないので、良い経験になったと思っています。

5月25日

RiJO 2020に、スーパードンキーコング2のWarplessとともに応募しました。

応募時点での自己ベスト (50:02) については、以下の記事で詳しく説明しています:

5月30日

名古屋RTAオンラインフェスでAny%を走りました。5月には上の記事で紹介している2つの大きな発見があったのですが、その間接的なきっかけの1つはこのイベントへの参加でした。また、2月から変わり続けてきたGBA版のAny%ルートも、この時点でほぼ現行のルートと同じものに落ち着いていました。

当選〜本番まで

6月19日

RiJO 2020の当落が発表されました。どちらかというと通るとすればドンキー2の方かと予想していた分、驚きも大きかったです。過去のRiJでは、ドンキー3はSFC版を含めて単独で披露されたことがなかったので、身の引き締まる思いで準備を開始しました。

解説者を探すにあたっては、数名のSFC版走者の方に声をかけたのですが、出番がお盆期間の早朝ということもあって残念ながら都合が合わず。

そこで、「解説請負人」ことアジーンさんにお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。アジーンさんにはRTARacingにおけるドンキー1レースの解説を担当いただいたこともあり、アジーンさんの解説なら安心してプレイに集中できることはよく知っていました。

(実は、国内走者がほぼいないGBA版でRiJOに応募した時点で、解説に関してもしものときはアジーンさんに頼めば何とかなる、というのが頭の片隅にありました。)

ジーンさんご自身も詳しいRiJO参加レポートを書かれていますので、是非ご覧ください:

7月10日

49:41という大満足のタイムを達成しました。50分切りの達成とともに本番までの目標にしていた解説動画の作成も無事に完了し、6万回を超える再生をいただきました:

7月14日

Summer Games Done Quick (SGDQ) に当選しました。もちろん非常に嬉しかったのですが、8月中旬に別のゲームで2大イベントに参加するということが決定し、厳しい練習スケジュールを覚悟しました。

SGDQへの応募〆切は日本時間の6月18日だったので、これがもしあと1日遅く、RiJOの当落発表後だったら、SGDQへの応募はドンキー3 (GBA) のみに絞っていたかもしれません。

 

8月1日

本番に向けて1日1回の通し練習を開始しました。5月のイベントで使用した1発勝負用ルートをそのまま流用するだけではありましたが、SGDQに向けたドンキー2の記録狙いと並行して進めるのは難しく、仕上げるのに普段の数倍は苦労しました。

ちなみに練習でのベストタイムは50:31でした。ソフトロックのリスクを考慮して途中でセーブを2回挟むので、記録狙いのルートとはそこだけで10秒以上差が付きます。

 

8月8日

ジーンさんとのリハーサルを行いました。その様子は、既に以下の記事に詳しく書いていただいています:

ジーンさんご自身はリハーサルでの課題が山積みだったと仰っていますが、走者視点では全くそんなことはありませんでした。

解説をお願いした際に、無礼にも膨大なTo doリストのようなものを送り付けていたのですが、何とその大半を7月中に完了されており、ここまで徹底して準備していただけるのかと改めて驚きました。

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本番期間のこと

8月13日

RiJO 2020初日でしたが、出番が翌日の朝6時台ということで、最終調整に専念。通算1000走目のランで51:03というタイムでした。本番の目標は最低51分台、あわよくば50分台だったので、本番も同じパフォーマンスを出せることを祈りながら20時に就寝しました。

8月14日

5時に起床してウォームアップを開始し、スケジュール通り6時半ごろに出番が回ってきました。早朝にも関わらず15000人ほどの方に生でご視聴いただいており、目が覚めました。

とはいえ多少の眠さはありましたが全く緊張はなく、良い集中力で100%に近いパフォーマンスを発揮することができました。

終わってみれば50:55(手元の計測では50:52)という好タイムでした。このゲームの大技にはやり直しのきく技ときかない技があり、特に後者を全て披露したいという気持ちが強かったのですが、それらをスムーズに決めることができたのが非常に良かったです。

以下は過去のイベントでのランにおける技の成否表ですが、過去の経験と練習が生きた会心の内容だったと改めて思います。

  V0oidathon 名古屋RTAオフ RiJO 2020
タイム 51:50 51:23 50:52
ふわふわ天井抜け ×
カオス1サイクル
エンガード看板抜け ×
バーボスWキル single single double
コンベアロープZIP 3rd try 2nd try 1st try

ジーンさんの解説もリハーサルの段階から更に洗練されており、走っていて気持ちが良かったです。全ての関係者の皆様に改めて感謝します。

余談ですが、ボス『ブリーク』の断末魔を声真似するという茶番についても、発声・タイミングともに申し分なく(声量以外は)満足でした。

名古屋RTAオフのときにはラスボス戦で同じことを試みたのですが、ボイスチャットのフィルタ機能に阻まれて叫び声が全カットされるという痛恨のミスがありました。今回はそれを避けるべく、ブリーク戦のみボイスチャットをミュートにして、ゲーム音と一緒にマイク音を乗せる設定に切り替えるという、若干慌ただしいことを裏でやっていました。

 

8月16日

イベント自体は16日まで続きましたが、19日にはSGDQでの出番を控えていたので、裏でひたすらドンキー2の練習を続けていました。

すると、イベント終了後、RiJ公式チャンネルからまさかのRaidをいただき、急遽25000人の前で通し練習をすることになりました。

RiJO本番とは比べ物にならないくらい緊張しましたが、これがとても良い練習になり、SGDQ本番での成功にも繋げることができたと思います(やかましい配信で大変申し訳ありませんでした)。

 

本番を終えて

本番後は余韻に浸る暇もありませんでしたが、GBA版ドンキー3の魅力の一端をお伝えすることには成功したようで、それが何よりの幸せでした。

また、今回はRiJ 2019から続けての参加となりましたが、その他にもたくさんのイベントに参加させていただけているのはとても幸運で、RTA走者として光栄に思っています。

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今後についてですが、前回の参加レポートにも書いた通り、特定のイベントへの参加をメインの活動目的にすることはありません(既にRiJ 2020に応募済みではありますが)。これまで同様、好きなゲームのRTAを上達していく過程でチャンスがあれば、また今回のような素晴らしい経験をできると嬉しいです。

オンラインイベント『RTA Superstars』を開催します

オンラインイベント『RTA Superstars』を2020年11月21日に開催します。

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概要

RTA Superstars』は、とんこつが個人的に尊敬する2DアクションRTA走者による、招待制のオンラインマラソンイベントです。3名の走者にそれぞれのランを披露していただいた後、インタビューを通じてRTAに対する考え方などをお聞きします。開催日はスーパーファミコン発売から30周年の記念日にあたります。

スケジュール

2020年11月21日(土)18:00~24:00開催予定です:

RTA Superstars Schedule

走者紹介 (敬称略)

まいば (maibaRTA)

saku (saku_ghd)

がーすー (ga_su_0416)

※スケジュールや各種情報は2020年8月30日現在のものです