とんこつのブログ

スーパードンキーコングシリーズなどのRTAプレイヤーであるとんこつのブログです。

SGDQ 2022でスーパードンキーコングを逆走しました

2022年7月2日に『Summer Games Done Quick 2022 (以下、SGDQ2022)』に走者として参加したレポートです。

イベントの概要などについては以下の記事をご覧いただければ幸いです。

当選に至るまで

2022年3月31日

5本のゲームで応募しました。AGDQ 2020以来のオフライン開催でしたが、オンライン枠もあるということで、「現地も行けるけど出来ればリモート参加がいいな」というようなことを備考に書いていました。

応募した時点では、正直なところドンキーで通るとはあまり思っていませんでした。オンライン枠は数が限られているので、かなりの高倍率が予想されたことが理由の1つです。

4月はDKC2トーナメントや名古屋RTAオフの準備で忙しく、SGDQのことは特に何も考えず過ごしていました。

当選〜本番まで

5月1日

ゲームリストの発表日。朝起きて何となくv0oidの配信に行くと、突然おめでとうと言われ、当選のネタバレを食らいました(笑)。

v0oid ruining the surprise

慌ててゲームリストを見に行き、RBOでオンライン採用されていることを確認。日本からはシカダさんも神巫女で採用されていました。

その後すぐにv0oidに解説依頼のDMを送りました。v0oidはRBOというカテゴリが成立した2016年からのベテランRBO走者です。解説は、同じくRBO走者であるi_have_a_coatにもお願いすることになりました。

公開されていた応募から計算すると、合計3000時間中約5%の採用率だったということでした。今回は拾っていただけてラッキーでした。

この時点で本番2か月前ですが、RTAハッカソンや名古屋RTAオフのためのマリルイに注力していたため、練習に着手できるのはしばらく後になります。

5月8日

スケジュールが出ました。オンライン枠はアメリカの現地時間で深夜か早朝に割り当てられるのではないかと何となく期待していたのですが、そんなことは全くありませんでした。GDQのドンキーは日本の深夜~早朝が恒例ですね。

5月10日

配信中、ハマンさんからJapanese Restreamの解説に立候補いただきました。深夜帯だとなかなかこちらから解説を頼みづらいので、大変ありがたいお申し出でした。走者の方ではないのですが、しっかり予習してくださっていたので安心して解説をお任せすることができました。

5月25日

RiJの応募期間が終了したためマリルイに一旦区切りをつけ、SNES Super Stars Marathon 2022(SSSマラソン)に向けたAny%のリハビリを開始しました。Any%とRBOは、W6クリアまでルートが共通しているということで、Any%を海外イベントで披露することはSGDQの準備にもなると考えて、SSSマラソンに応募していたのでした。

6月1日

SSSマラソン本番、まずまずのタイムでした。解説のAnankozによるクルール戦での全力の茶番も良かったです。実はAnankozにもSGDQ解説をお願いしていたのですが、時間帯の都合で残念ながら実現せず。代わりにSSSマラソンで解説するよ、と言ってくれて、解説をお願いすることになったという経緯があります。

6月2日

本番が1か月前に迫ったので、毎日の通し練習を始めました。Glitch Outbreaking以来、15か月振りの完走タイムは32:50でした。

普段はイベント前に自己ベストを出来る限り詰めにかかりますが、今回は本番までの期間で記録更新を狙うことはしないと決めていました。更新のためにはいくつかの1F技が必須で、それらが決まるかどうかのリセゲーを繰り返すことが良い準備になるとは思わなかったからです。RBOのマラソン用ルートは、記録狙いのルートとは1分半ほど遅い別物ですし、ワープの仕込みなどを攻める癖がついてしまうと1発勝負における安定感が却って無くなると考えたことも理由の1つです。

6月25日

結局6月もマリルイの記録を詰めるのがメインになってしまっていましたが、本番一週間前ということで本格的にドンキーに専念し、細かいチューニングを始めました。

 

6月29日

Any%自己べ更新。RBOの記録狙いをしないと決めたはいえ、記録ペースの緊張感自体は本番前に味わっておきたかったので、Any%の記録狙いに取り組んでいたのでした。結果、Barrel Boostや6-3のinstabounceの精度も上がったので正解でした。

7月1日

出番前日。本番の予定タイムは35分でしたが、日々の通し練習では31~2分台が最も多く、5-3へのワープミスを何度もやらかして35分を超えてしまうこともありました。

やや不安を抱えて前日を迎えましたが、最終調整にて29:06というタイムが出て、少し自信になりました。マラソン用ルートとしては自分の中で最速です。

SGDQのスケジュールは開幕からの5日間でかなり押しており、当初3時半予定だった出番は、前日の寝る前の時点では8時半まで繰り下がっていました。

本番期間のこと

7月2日

余裕を持って4時に起きました。ドンキーの前にはポケモンBDSPのGlitchlessとAny%(ボーナスゲーム)が予定されていましたが、目標寄付額に到達しなかったのでAny%がスケジュールから削除され、前倒しで6時にドンキーの出番が回ってきました。

(結局Any%は最終日に目標寄付額に到達して披露されました。)

開幕ではいきなりファンキースタートバグに失敗してしまいました。リセット直後に仕込みが必要な技なのですが、解説との連携が取れておらず、仕込む前にカウントダウンが始まってしまったのが原因です。

動揺はありましたが、無難にW6区間を終了し、何とか落ち着きを取り戻しました。飛鳥文化アタックが決まるかどうか心配だった6-1では、無事にbirdtutが決まってよかったです。

その後は4-6のSJRが決まらず+20秒ついたほかには大きなミスなく完走することができました。全体的にかなりまとまったランだったと思います。29:38というタイムにはとても満足しています。正直なところ朝型の生活リズムに調整できておらず、本番中ずっと眠かった点は反省ですね。

走り終わった後はcoatのお友達から現地の写真が送られてきました。こういう写真を見ると、いつか現地で走ってみたいという思いが一層強くなりますね。

走り終えて1時間ほどで、DKC SpeedrunsのDiscordサーバー上に書き込みがあり、GDQでのランを見て、新しくドンキーのスピードランに挑戦しようと思っているというプレイヤーが現れました。自分がきっかけとなって走者が増えるのはいつでも嬉しいものです。

また、Day 6 Recapの中でもFavorite Speedrunsの1つとして取り上げていただき、こちらも嬉しかったです。

SGDQ 2022 Speeds Up on Penultimate Day (Day 6 Recap)

本番を終えて

2020年に大きく変わったRBOの新ルートをしっかり披露できて良かったです。イベント全期間の寄付額は約4億円だったとのことで、その一部に貢献できたことも誇りに思います。

翌7月3日には別のイベントで再度RBOを走り、こちらもハマンさんに解説していただきました。ありがとうございました。

7月10日にはシカダさんと日本人走者振り返り配信を行いました。同じ福岡出身でRiJ ex#1でもご一緒したシカダさんと同じSGDQに出られたことも嬉しかったですね。

今回も国内外からたくさんの応援をいただいたおかげで良いランを披露することができました。関係者や視聴者の皆様には本当に感謝しています。ありがとうございました。

イベント終了後はNMGやNMSの記録を詰める予定でしたが、「DKC3 No Bleak Skip Tournament 2022」に参加することになったため、ドンキー関連だと3のAny%に集中することになりそうです。今後もRTA活動を頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。